ホルスさんの現在の飼育環境を書いていきます。
※今回の記事は、以前投稿した記事に、最近の事などを付け加えて書き直したものになります。
ホルスさんはホルスフィールドリクガメのメスです。
目次
迎えた当初は室内ケージ飼育でしたが、ここ数年は完全にベランダ飼育をしています。
ベランダ飼育を推奨しているわけではありません。幼体や体力のない個体はケージ飼育をオススメします。
うちのベランダ
うちはマンションなので庭はありません。
そのままだと脱走や落下の危険があるので、対策をしています。
ベランダ飼育で気をつけるポイント
ベランダ飼育で怖いのは、落下事故と熱中症です。幸い我が家のベランダは柵が壁状になっています。中心部にスリットはありますが、大きいホルスちゃんは落ちる事はありません。熱中症も毎日洗濯をするので、ベランダの半分は、洗濯物により日陰になります。その日陰部分に、木造の小屋を設置してあり、いつでも涼めるようにしてあります。
小屋です。側面は隙間が開いていて風通しが良くなっています。
ホルスちゃんが中に入ると、こんな感じです。
あとはアパートなので、隣との境や隙間に木の板を置いて、脱走を防止しています。
固定していないので、あちら側から蹴れば簡単に倒れます。
真ん中のスリット部にも、柵を設けてあります。トウブドロガメが水槽から脱走した場合の対策です。以前、ヒメニオイガメがここから落ちて死んでしまった事があります。
その時の記事です。⬇︎
リクガメ、特にホルスフィールドリクガメはよく地面を掘る動作をするので、ベランダの防水シートや、塗装、タイルに傷がつく恐れがあります。賃貸の場合は注意が必要ですが、分譲でもベランダは共有部分にあたる場合があるので、何か対策をする事をオススメします。うちは、壁のコーナー部分の塗装がかなり削れてしまっています。
リクガメは小さくても力持ちなので、シッカリと脱走防止をする事をお薦めします。水が半分入った45cm水槽を、動かしていたことがありました。水槽と水槽の間に隙間があり、そこに爪を入れてグイッと広げてそこの間にホルスちゃんが収まっていました。
あとは、匂い対策です。
対策と言っても毎日フン掃除と水洗いをするだけです。
そして、野生動物にも注意を払わなければいけません。食べ残しなどを放置していると、虫や動物が寄ってきます。対策は、やはり清潔にすることが1番でしょう。
ベランダ飼育のメリット
勿論、良いところもあります。
●太陽光を浴びることができる。
これ以上の光はありません。 リクガメの種類にもよりますが、チチュウカイリクガメ属のリクガメには、太陽光で日光浴出来るのは、最高に良い事だと思います。ホルスさんも甲羅の状態が室内飼育していた時よりも格段に良くなっています。
●ケージよりも広い範囲を歩き回れる。
これはうちの場合ですね。 ベランダ飼育にして運動量が増え、足腰が丈夫になり、歩き方が力強くなりました。
●良く成長する。
太陽光と運動の相乗効果ですね。食欲が半端ない。山盛り(甲羅くらい)の野草をほぼ完食してしまいます。休日は、途中で足すので1,5倍位です。
そのお陰で、再び成長し始めました。
飼育約20年で甲長18cmで止まっていましたが、ベランダ飼育を始めて、再び甲羅に成長線が出た時は、凄く嬉しかったです。今では甲長20cmを超えて体重も2キロ以上になりました。
画像は、2019年9月のものになります。
甲板のクリーム色のラインが成長線です。
今では、2キロまで計れるキッチンスケールがエラーの文字が出て計れなくなっています。
まだまだ成長中です。どこまで成長するのか楽しみですね。
与えている餌
うちで与えている野草は、タンポポ(葉・花)、ノゲシ(葉・花)、タビラコ(葉・花)、ヤブガラシ、ハコベ、ウシハコベ、オオバコ、クワ(葉・実)、シロツメクサ(葉・花)、ヘビイチゴ(実)、ツユクサです。
野菜は、レタス、チンゲン菜、小松菜、大根(葉)、カブ(葉)、人参(加熱した物)、かぼちゃ(加熱した物)、トマト、バナナ、ブルーベリー等、一般的なものです。
勿論、全てを与えているわけではなく、有るものを与えています。
野草は農薬や排気ガスの影響が少なそうな場所から採取してきます。なので、季節により有るものと無いものがあります。草刈りなどをされてしまうことがあるので、数カ所の採取場所を確保してあります。
2019年からは、多肉植物を餌として育てています。
朧月(おぼろづき)という品種です。ホームセンターで入手しました。人間用のグラパラリーフと言う、食用多肉植物に近い品種らしいです。
私も朧月の葉を食べてみましたが、シャキシャキしていて噛みごたえが良く、味は薄いキュウリの味、香りは少し青臭かったです。
個体により好き嫌いがあると思いますので、栽培する前に試しに数枚の葉を与えて見るのが良いと思います。
給餌について
給餌は平日は1日1回、早く帰宅した時や、休日の時などは2〜3回与える時もあります。
野菜には時々、マルベリーCaなどの粉末カルシウムをふりかけます。
リクガメフードは、たまに与えています。人工飼料については賛否両論ですが、私は、おやつ程度に与えたり、体力を付けたい時(冬眠前後や夏バテ防止)に、たまに野草、野菜に混ぜて与えるには良いと考えます。
以前は、カラフルで少し良い香りのするフードを粉にして餌にかけたり、水でふやかして与えたりしていました。
これがまた良く食べるんですよね。
しかし、入っている香料や着色料が気になり、今年(2022年)からこれにしました。
マルベリックドライ
中身は、
こんな感じです。香りは草の匂いがします。ん〜、ちょっと嫌な予感がします。
以前、アルファルファ(牧草)を主体にしたリクガメフードを与えたことがあるのですが、ホルスさんは全く食べませんでした。そのフードも草の匂いがしました。
野菜に混ぜても、果物(バナナ、りんご)を混ぜても、匂いを嗅いでプイっとそっぽを向いてしまい、野菜や果物すら食べませんでした。
嫌な予感が的中して、水でふやかしただけでは、食べませんでしたが、冷凍のブルーベリーを潰して、フードをふやかす時に混ぜたら、何とか食べてくれました。
それを見てひらめきました。『ふやかすのに野菜ジュースを使ってみるか!』
それから毎日、コンビニ、スーパー、薬局に行き、野菜ジュースの成分表とにらめっこ。
香料、甘味料が入っていない物があれば、買って飲んでみました。
普段、野菜ジュースは飲まないので知りませんでしたが、野菜ジュースと言っても様々で香りや味だけでなく、くちあたりも全く違うんですね。
とりあえず、甘すぎず、ドロドロしすぎていない物を選びました。
伊藤園の1日分の野菜
もちろん香料、甘味料不使用。
この野菜ジュースでふやかして与えてみます。
夢中で食べています。ちょっと水で薄めても良いかな?
軟便の時などは、リクガメフードにレプラーゼ(爬虫類用整腸剤)を少量餌に混ぜて与えます。
薬を飲ませたい時など、リクガメフードに餌付いていると、それに染み込ませたり、混ぜることが出来るので、重宝します。リクガメフードを主食にすることはオススメしませんが、食べるものを見つけておくと、何かと役に立ちます。
冬眠
冬眠もさせています。ダンボール箱に新聞紙の裂いた物をくしゃくしゃにして敷き詰め、乾燥防止に霧吹きを吹いて湿らせてからホルスさんを入れています。
通常の冬眠期間は11月上旬から3月下旬位までです。冬眠入りや冬眠明けは、ホルスちゃんの行動と週間天気予報(気温など)を参考にして決めています。
冬眠前には、餌も食べず小屋に籠りがちになり、出て来てもあまり動きません。
冬眠後は、月1回の生存確認、体重測定、霧吹きなどをしています。あまりいじっていると起きてしまうので、手早くやります。霧吹きは直接かけるのではなく周りにサッと吹く程度にします。
※雪国や氷が張る地域では、室内の暖房が入っていない、氷も張らない場所で管理することをオススメします。
冬眠から覚ましたら、まずは温浴をしてやります。
温浴は代謝を上げるために行います。うちのホルスちゃんは、温浴時に水を飲む事はほとんどありません。普段も水を飲んでいる姿はほとんど見たことがありませんが、ベランダの片隅に水入は設置しています。
温浴後は給餌です。初めはレタスやリクガメフード等の嗜好性が高く、水分が多い物を軽く与えます。
徐々にタンポポ等の野草と野菜を混ぜて最終的には、ほぼ野草の給餌メニューにしていきます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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ちまめ Fire belly babies (@ChimameS) / Twitter
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