ちまめの飼育部屋

カメ,イモリ、植物のお世話ブログ Fire belly babies

繁殖する覚悟

ちょっと重々しいタイトルですが、飼育は楽しい事ばかりではないですよね。 お金はかかるし、重い物も持たなければいけなかったり、ニオイや音が気になったり、飼いたくもない者(餌用虫など)を飼育繁殖しなければいけなかったり、長期の旅行も行きづらかったり、体調が悪くても世話をしなければいけなかったり・・・。

何だか、考えていたらいっぱい出てきちゃったのでこの辺にしておきます。😅

今回のタイトルにもあるように、繁殖にはさらに色々な事があります。

目次

書こうと思った動機

なぜ書こうと、書かなければと思ったかと言いますと、あるカメの繁殖をしている方がツイッターで、自分の所で生まれた亀の奇形等の画像(鍵付き)をあげたのを見たからです。

繁殖のやり方などをブログで、発信している以上、こういった事も起こりうるということを書く義務があるのだと思い書くことにしました。

繁殖をする前に考えておきたいこと

飼育環境

生まれてきた子をどう飼育するか?調べておく必要があります。

成長段階で、管理の仕方が変わってきます。 カメは大きい変化はありませんが、イモリは水棲から陸棲に変化します。その時に、水から上がれる陸場がないと溺れてしまいます。

食べる物

餌の事も考える必要があります。カメは親と同じ物をすんなり食べる場合もありますが、イモリは成長段階により、餌を変えなければいけません。

個体によって食べる量も餌の好みもまちまちで、場合によっては一匹の子のためだけに、特別な餌を用意する場合もあります。

事前にどんな餌があるか、調べておくと食べなかった時に慌てなくてすみますね。

繁殖する事の責任

生まれて無事に育った後はどうするのか?全て、自分のところで飼育できるなら、それが1番です。

しかし、何かの事情で飼えない場合は、他人に譲ることになります。 私も経験しましたが、これ、意外と大変なんです。

知り合いに、欲しい人がいれば、安心で楽です。

そうでない場合、何かで引き取り手(里親)を募集する必要があります。

私はSNSサイトなどで里親募集をしました。

SNSサイトに登録、応募者とのやり取り、里親に手渡しか郵送で譲渡。という流れになるのですが、応募してくる方の中には、訳のわからない困った人もいて、100匹以上いるのに、しつこく『全部引き取るから、全部くれ』と言ってくる人や、引き渡しの場所に現れない人、途中で連絡が取れなくなる人、動物虐待だと言ってくる人、などなど、自分の常識外の方達とのやり取りで、もうヘトヘトになりました。

しかし、イモリの乱獲を少しでも減らすには、殖やして欲しい人に託す、という方法が1番だと思い頑張っていましたね。

そういった事もあり、動物取扱業を取って今に至ります。

繁殖のリスク

冒頭でも述べましたが、繁殖をする上で、どんな動物でも奇形の子が生まれてくる可能性があるということ。

実際にうちでも、カメとイモリ共に奇形や成長不良の子が生まれています。幸いなことに、カメは多甲板と言って甲羅の板が多いものしか、生まれていません。

ある方のTwitter(鍵付き)には、ドキッとするような個体の画像が載っていました。

イモリの場合は、数が多い分、色々と生まれています。中でも体が曲がっている子が多いです。

そういう子は手を掛けても、ほぼ幼生の段階で死んでしまいます。上陸して幼体になっても、残念ながら育たない子がほとんどです。

しかし、中には育ってくれる子もいます。そういう子をどうするか、考えておく必要もあります。

うちの場合は、ペットとして飼っています。その子達の画像をご覧下さい。

個性的なうちの子達

f:id:machidacustom2015:20220227133610j:plain

f:id:machidacustom2015:20220227140757j:plain アマミシリケンイモリ、体型は良いのですが成長不良の子達。餌食いは良いのですが、成長が非常に遅いです。’19年生まれなのですが、5〜6cmしかありません。泳ぎも下手なので、コケリウムで飼育しています。もちろん一匹ずつピンセット給餌です。

f:id:machidacustom2015:20220227134314j:plain アマミシリケンイモリ、’21年生まれの子。1円玉と比べてみても、この大きさ。餌は食べるのですが、育たない。

f:id:machidacustom2015:20220227134912j:plain アカハライモリ、一見、普通に見えるかもしれませんが、頭が上向きっぱなしで、背骨もずっと猫背。猫背!?

f:id:machidacustom2015:20220227135256j:plain ここから下が向けないの。なので、下に沈んだ餌は食べづらい。でも、この子は泳ぎは上手いんです。らんちゅう系の金魚みたいにピロピロピロって、かわいく泳ぐんですけどね。

f:id:machidacustom2015:20220227140445j:plain アマミシリケンイモリ、この子は’17年生まれ。ご覧の通り背骨が凄いです。

いかがでしたでしょうか?繁殖を続けて行くと、こういった子が増えていくことになります。

こういう子を飼い続けて行く覚悟も必要になります。

分かった時点でどうするかは飼育者の判断になりますが。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

御指摘、ご質問がございましたら、お気軽にコメントして下さい。Twitterでも受け付けています。

ちまめ Fire belly babies (@ChimameS) | Twitter

👇🏻良かったら押してください。

にほんブログ村 その他ペットブログ イモリへ

にほんブログ村 その他ペットブログ カメへ

にほんブログ村 花・園芸ブログ 観葉植物へ


にほんブログ村