続、アカハライモリ、アマミシリケンイモリの繁殖について
今回はタイトルの通り、アカハライモリ、アマミシリケンイモリの繁殖について、書ききれなかった(書き忘れていた)事を書こうと思います。
目次
温度
これを書かないって、どうかしてますね。
繁殖には大切なキーポイントですよね。
うちでは、飼育部屋の温度を最低最高温湿度計で計測しています。
はじめは、ニチドウ マルチ湿温度計を使っていましたが、不具合が多く3個目が壊れた時に、タニタのデジタル温湿度計に変えました。時計が付いているのは余計ですが、メーカーも信頼できて、見やすくて、値段も手頃なので、部屋の温度を計るのにはオススメです。
部屋の上部と下部では、1〜1,5℃の差があり、記録は上部に取り付けたもので取っています。
飼育部屋はエアコンが付いておりません。夏も冬も無加温です。
1番室温が上がるのが、7月後半から8月です。室温は、27〜30℃、31℃になる時もあります。常に窓を開け、扇風機を回しているので、屋外以上に蒸れる事はありません。
イモリ水槽は、棚の中段から下段にあるので、水温も若干、低めでしょう。
室温が1番下がるのが、1〜2月です。 室温は15〜18℃、14℃まで下がる時もあります。
奄美大島の河川の水温をネットで調べたのですが、分かりやすいのは出てきませんでした。
1番わかりやすかったのが、リュウキュウアユの繁殖期についての文献でした。
リュウキュウアユは奄美大島にも生息(沖縄のものは絶滅したそうです)しているらしく、それによれば、年間の最低水温が約13℃だそうです。
シリケンイモリが生息しているような、流れが緩やかな川や池(止水域)は、少し違ってくるとは思いますが、だいたい10℃前後には、なるのではないでしょうか。
アカハライモリの場合も、温度が重要になると思います。
アカハライモリは、分布域が広く水が凍結するような所や、雪が積もる場所にも生息しています。
低温には、かなり耐えられると思います。
私は過去に、ベランダで飼育していた事がありました。
その時は、水温3℃でも水中を泳ぎ回り、覗くと寄って来て、餌を与えたら普通に食べるのではないかと思う程でした。もちろん餌は与えませんでした。
ですが、繁殖の為の冬眠は、私は必要ないと考えています。
やっても、10℃位でクーリング程度。20℃を下回ると、うちの場合はオスが発情し始めるので、無加温飼育ならば、自然に任せてクーリングをわざわざしなくても、自然と繁殖し始めると思います。
温度を徐々に変化させるのも、生体に負担をかけないポイントですね。加温飼育をしていたものを、繁殖をしたくて、真冬なのにいきなりヒーターを切ったり、ベランダに出したりして、急激に水温が変化すると、生体に負担がかかり、繁殖どころではなくなってしまいます。
これは、普段のケアの時にも言える事で、水換えなどの水温や、一時隔離する際の置き場にも、気を配るべきです。
私は汲み置きした水を、イモリ水槽の近くに置いています。
カルキを抜く為ではなく、水温を飼育水となるべく同じにするためです。
足りなければ、水道を使いますが、水温計で温度を計り、飼育水と同じ水温になるまでお湯や水を足して調整しています。(冬の水道水は意外と冷たいです。)
水換え時に、イモリを別容器に移した時も、その容器の置き場所は、イモリ水槽と同じ温度の場所にするべきです。
発情
うちでは、発情が始まるのは、早くて11月末頃になります。
この頃になると、オスの尾や腹部が青や紫に色づいてきます。
そして、メスにまとわり付いたり、追いかけたりします。
聞くところによると、発情期には餌を食べなくなってしまうオスもいるようです。うちのは餌食いは変わらないかな!?
メスは、後ろ足で水草を掴み、総排泄腔を押し付け、産卵の練習?をしたりします。 初めて見た時は、『おっ!産んでる!!』って思いましたが、メスが離れたあと確認すると、何もない事が何回もあり、産卵の練習をしているのかなと思いました。
繁殖前の準備
これを始めに書くべきでした。
SNSなどを見ていると、他種(アカハラとシリケンなど)を一緒の水槽で飼っている方がいますが、私は良くないと考えます。
普段でも、繁殖を考えていなくても、別の水槽で飼育するべきだと思っています。
姿も、生態も、飼い方も似ていますが、別種なのです。絶対繁殖はしないし、一生飼い続けるって方は、良いと思いますが、人生何があるか分かりません。
飼い主に何かあった場合、イモリは人の手に渡るのですが、そのイモリが、別種同士で交尾していたら、生まれた子は交雑個体になります。
その子が他の方の手に渡ったら・・・、私は良くないと思います。
分かっていれば、良いかな〜🤔!?とは思いますが、どういう飼い方をされるかわからないので、交雑個体は作らないほうが良いと考えます。
産地まで気にしろとは言いませんが、せめて種類別に飼って欲しいと思います。
国産イモリと外国産イモリの場合は、なおさら別に飼うべきです。何故ならば、病気の問題があるからです。
私は外国産イモリは飼ってはいませんが、今はクランウェルツノガエルがいるので、細心の注意をはらい飼育しています。
しかし、植物の世界は雑種や交雑、改良品種が当たり前で、知った時は衝撃を受けました。Σ(゚Д゚)
良いとか悪いとかは、人それぞれ考え方が違いますからね。何とも言えません。
しかし、乱獲、生物の遺棄は、絶対に良くありません。
今まで居たものが居なくなったり、居なかったものが増えたりすると、生態系のバランスが崩れて、他の生き物が増えたり良い事はありません。それは、害虫(人にとっては)かもしれません。
ちょっと話が脱線してしまいましたね。 今回はこれまでにしたいと思います。
また何か書き忘れたことがあったらまた書くかもしれません。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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